ココンの情報をいつでも、どこでも。ココントコ。

イベントインタビュー広報 2019.06.13

「Interop Tokyo 2019」参加レポート!近未来の技術に触れられる“ShowNet”とは

広報の馬場です。
幕張メッセにて6月12日(水)から14日(金)まで開催されている「Interop Tokyo 2019」の“ShowNet”のNOCチームに、ジェネラリストとして遠峰 隆史さん、モニタリング担当として阿部 博さん、STMに名古屋 謙彦さんが参加しています。
Interop Tokyoは、国内最大級のインターネットテクノロジーイベント。国内外から500社を超える企業・団体が参加しています。「Interop」は、米国をはじめ世界各地で開催されている“Interoperability(相互運用性) ”の検証をする場として、1994年に日本で初めて開催し、今年26回目となります。
今回のブログでは、“ShowNet”と“ShowNet”を技術で支えるNOCチームの遠峰さん・阿部さんのインタビューを紹介します。

今回は、クラウドコンピューティング分野のイベント「AWS Summit」も同時期に開催されています。

 

ShowNetとは

産業界、学術界、研究機関から集まるトップエンジニアがつくる世界最大級のライブデモンストレーションプロジェクト。コンセプトとしては、2〜3年後の近未来で業界に浸透する技術を先駆けて相互接続することに挑戦し、その結果を公開。そのため、今はまだ見たことないような技術や、世界初登場の製品などがたくさん散りばめられています。そのような未発達の技術を用いて構築に挑戦することによって、運用手法や仕様策定に貢献していこうというものです。ShowNetは、NOC(Network Operation Center)メンバー、機器/サービスを提供しているコントリビュータ、一般公募で集まったボランティアのSTM(ShowNet Team Member)の三位一体で構築されています。
今年は、コントリビューション機器/製品/サービスはおよそ2,000台。主にネットワークの設計・構築・運用を行うNOCメンバーが27名、STMが37名、コントリビュータ(機器・サービス提供した企業のエンジニアなど)が383名、総勢約450名のエンジニアで作り上げられています。

ShowNetについての詳細はこちら。

 

実際に参加してみて

開場前

当日の朝10:30前の様子。入場待ちの参加者であふれていました。

ShowNet会場の様子

上から見たShowNetブース。NOCルーム、STMルーム、ShowNetラック20台、ShowNetステージ、サイドビューコーナー、カタログコーナーがあります(左)。サイドビューコーナーには、NOCチームの活動の様子や仮想アプライアンス、クラウドサービス、Wifiアクセスポイントなどがまとめられていました(右)。

ラックの裏側も見ることができます(左)。各ラックの横には手書きで説明が書いてありました(右)。

レピダムが提供している「Hayabusa」もしっかり稼働していました!

ShowNetウォーキングツアー

NOCチームメンバーによるウォーキングツアー。初めて参加しましたが、はじめにブリーフィングで今年の見どころや歴史について紹介してもらえます。イヤホンガイドもあるので「説明が聞こえなかった.. 」ということもありません!

案内してくださったのはNOCチームの織さん。20台あるラックを一つ一つ説明してもらえるのでShowNet初心者には嬉しいですね。

トポロジ図

25年間蓄積された運用ノウハウがつまったトポロジ図。このトポロジ図1枚あればネットワークの構築ができるように設計されているそうです。

External

大手町と接続。310ギガの回線を幕張に引き込んでインターネットと繋がっています。「滅多に310ギガが繋がっている環境は体験することができないので、ネットワークの環境も試せるので是非体験して欲しい」とのことでした。

 

“ShowNet”を技術で支えるNOCチームの遠峰さん・阿部さんのインタビュー

◆NOCチーム ジェネラリスト 遠峰 隆史さん(レピダム)
◆NOCチーム モニタリング担当 阿部 博さん(レピダム/ココン)

今回取り組まれた事で一番大変だったことを教えてください。

遠峰隆史さん(以下、遠峰さん):一言で言うと、ShowNetを完成させることが大変でした。今年は結構、構成が複雑だったんですよね。比較的新しい技術を積極的に導入してシステム・サービスを構築しようとしたので、そのこと自体がトライアルでした。それを動く形に持っていくのは想像通り骨の折れる内容でしたね。新しい技術を使って構築する作業は例年やっていることではあるんですが、今年はネットワークの実運用ではまだあまり使われていない”SRv6 (Segment Routing IPv6) ”という、最新ルーティング技術が使われていました。SRv6は、来るべき5Gネットワークの世界でユーザーの要求に応じたサービスを簡単に提供する手法として期待されている技術なんです。

阿部博さん(以下、阿部さん):私は遠峰さんとはポジションが違っておりモニタリングを担当しています(遠峰さんは全体統括のジェネラリスト)。ShowNetで構築されるネットワーク、システムは、ネットワーク機器やセキュリティ機器のログやフロー情報などのトラフィックが大量に出力されるます。それらの情報を1箇所に集めて、解析したい装置に分配するわけですが、ログの流量が多すぎてよくトラブルに遭っていたところが大変でした。具体的に、分配装置(Lagopusというソフトウェア)がログを受けきれなくなってしまってソフトウェア的にダウンしてしまう状況が続いていました。その原因調査が大変でした。
ソフトウェアが正しく動いているかどうか監視を続け、かつ不具合が起きた時にコントリビュータさんと一緒に原因を調べて復旧する作業です。NOCメンバーは、2週間くらい前からこの会場で準備を始めるのですが、比較的初期からLagopusが停止する不具合に遭遇していました。ログの送信装置は、数十の機器に対してきたログを複製して送り続ける必要があるので、Lagopusがとまってしまうとそのログを受けている別の機器にも影響が出てしまいます。現在もLagopusに関しては注力して監視を行なっていますが、安定稼働する状態まで持っていくことができました。コントリビュータ様にがんばっていただいたおかげです。

“ShowNet”の準備をする上で面白いと思うことやワクワクすることがあれば教えてください。

遠峰さん:「動かなそうなものを見た時」ですね(笑)。ShowNetのコンセプトでもありますが、2〜3年後の近未来のネットワークの形を想定して設計・構築を行なっています。もしネットワークやシステム的に動かなさそうなところがあればコントリビュータの皆さんと連携して、短い期間に早いサイクルで改善して修正していくというのが、このShowNetなんです。こんな短期間(二週間)でこれだけのシステムを構築しISPサービスを提供するイベントは、世界でもShowNet以外では行われないことですからね。それが楽しくてやっていますね。

阿部さん:一つは最新の技術に触れられることですね。それから、たくさんのコントリビュータさん、STMさんとコミュニケーションをとりながらShowNet自身を作り上げていくことです。NOCとコントリビュータさんは上下関係はなくて、完全にフラットに協力し合う体制になっています。そしてSTMさんの協力がないと絶対にShowNetを作り上げることはできないので。みんなで協力してShowNetを作りあげていく事がとても面白いです。

ShowNetを通して今後どんなことをしていきたいですか。

阿部さん:ShowNetで得た知見を幅広くいろんな人に伝えていきたいです。ここでの知見は独特なものが多かったり世界初の事象やトラブルも観測されます。私は研究者という職業についていますので、データを集めて結果をまとめて論文を書いたり、オープンソースソフトウェアを作ったりして幅広く世界に貢献していきたいと思っています。実際にShowNetで得た知見から「Hayabusa」というOSSは作られていますし、国内論文誌や国際会議に投稿して採録されています。

遠峰さん:一研究者としては阿部さんと同じですね。それから、ShowNetで得た知識や経験は開発や構築等エンジニアリングの現場で役に立つものであると考えています。例えば、トラブルシュートを短期間にたくさん経験することができるますので、そこでの気づきや問題意識は今後の研究やエンジニアリング活動など業務で活かしていきたいと思っています。

お忙しい中、遠峰さん・阿部さんありがとうございました!
STMの名古屋さんは、ShowNetウォーキングツアースタッフのためインタビューできませんでしたが、名古屋さんの体験記がこちらに掲載されていますので、よろしければご覧ください!

今回、初参加されたSTMの名古屋 謙彦さん(レピダム)

レピダムは、「ShowNet」とは技術者がグルーバルな活躍を行うために必要な経験ができる環境であると考えています。最新技術に触れられるだけではなく、短期間で「ネットワークの設計、構築、運用する」という稀有な巨大プロジェクトであり、普段の業務などで予想できないようなイベントや日頃培ったチカラをフル活用した課題解決、それに加えて他社のトップエンジニアと協働することによるエンジニアマインドへの刺激を受けることができ、技術者の成長に大きく寄与してくれる「場」として捉えています。
レピダムは、ShowNetをはじめとする様々な外部活動を通して、技術者が成長できる企業を目指します。

エンジニア 2019.08.23

危険すぎると話題の文章生成モデル「GPT-2」で会社紹介文を生成してみました

ココングループのAI TOKYO LABの細川です。 AI、特にディープラーニング系のホットな技術を実…

イベントインタビュー広報 2019.08.23

「Black Hat USA 2019」トレーニング参加者インタビュー

広報の馬場です。 アメリカ・ラスベガスにて開催された「Black Hat USA 2019」において、イエラエセキュリ…

イベント広報 2019.08.11

DEFCON 27 現地レポート

広報の馬場です。 アメリカ・ラスベガスにて8月8日から11日まで開催されている「DEFCON 27」に参加してい…